「要介護5」の介護施設の探し方 施設を選ぶ際の4つのポイント
老人ホームは被介護者にとって日々の家となる場所であるため、当人が最も過ごしやすい施設を選びたいものです。
しかし費用、医療体制、場所や設備、ホームやスタッフの雰囲気などそれぞれ違います。
そのため、どの施設を選べばよいのか迷ってしまう人も少なくありません。
まずはどの施設に入所できるかを確認しておく必要があります。
こちらでは要介護5の人が入居できる施設と施設選びの4つのポイントについて解説します。
要介護5の人が入居できる8種類の老人ホーム
要介護5の家族を入居させることができる施設には以下の種類があります。
*介護付有料老人ホーム
*住宅型有料老人ホーム
*サービス付き高齢者向け住宅
*グループホーム(認知症高齢者でない場合は不可)
*介護型ケアハウス(所得の低い人が優先されます)
*特別養護老人ホーム
*介護老人保健施設 (在宅復帰を目指したケア)
*介護療養型医療施設(特に重介護が必要な人対象 回復した場合は退去を求められる場合もある)
介護付有料老人ホームや特別養護老人ホームなどでは、重介護が必要な人でも入居できる介護・医療ケア体制があるため安心です。
老人ホームを選ぶ際の4つのポイント
老人ホームを選ぶ際の、基本的なポイントは以下の通りです。
介護施設の整理
介護施設を選ぶ際に、まず希望条件の整理をしましょう。
サービスや費用、場所などの条件の全てが理想にあう施設は簡単に見つかりません。
入居者と家族で話し合い、最も叶えるべき条件や、協できる条件を整理しましょう。
ケアマネジャーや施設に対して、希望をはっきり伝えることができ、希望の施設かどうか、より明確に判断することができます。
介護施設の情報収集をする
インターネットなどを使って、希望の地域にある老人ホーム・介護施設の情報を集めましょう。
自治体の窓口に問い合わせることで、老人ホームや介護施設の一覧をもらうこともできます。
情報を比較する
得た情報の中から、特によいと思ったいくつかの施設のパンフレットを取り寄せてみましょう。
パンフレットには施設の特長、運営方針や交通アクセスや、施設の写真から施設の雰囲気がわかります。
施設の部屋数や、設備や開設からどれくらい経っているか、サービスの内容などがわかります。
しかし、パンフレットはあくまでも「広告」であり、老人ホーム側が作成しているため、全てが記されている通りではないかもしれないことに注意が必要です。
見学・体験入居する
パンフレットの情報をみて、よいなと思ったところを見学し、どのくらい自分の理想と思ったイメージに近いか判断することは大切です。
業務をこなすだけでなく、親切な対応や、暖かい雰囲気を作ってくれるスタッフがいる施設であれば、安心して入居を進める事ができます。
働いているスタッフをよく観察し、入居者に対する対応や、身だしなみ、スタッフ同士の仲なども見ておきましょう。
見学では、介護の密度やどんな食事が出るか、施設長の人柄も知ることができるため積極的に行いましょう。
施設の探し方とそれぞれの特徴
インターネットを利用する
各都道府県の自治体のホームページの中から有料老人ホームの所在地リストを探しましょう。厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」もさまざまな施設の情報が検索できます。
行政の窓口で資料をもらう
希望の地域の、市区町村の福祉課、地域包括支援センター、地域の福祉事務所などでは相談する事ができます。
地域の施設が一覧になっている冊子を手に入れることもできます。
民間の紹介センターを利用する
民間の紹介センターを利用することもでき、無料で相談や施設の紹介をしてもらえます。
しかしホームの関連会社が運営する紹介センターもあるため注意が必要です。複数の紹介センターで相談するとよいでしょう。
ケアマネジャーやヘルパーから情報を得る
ケアマネジャーやヘルパーの知り合いがいれば、裏事情まで教えてもらえる事があります。関連の仕事をする知り合いに意見を聞くのもよい手でしょう。
担当のケアマネジャーがいれば、現在の介護状況や、問題、サービスでは何が必要かをこまかく伝え、希望に会う施設を一緒に探してもらいましょう。
スタッフの質は生活の質
介護施設だけでなく、介護者や看護師の質は入居者の生活の質に大きく関わります。シフトの状況は健康的か、有資格者はどのくらいいるのかを聞いてみましょう。
一点の条件を重視して施設を選ぶよりも、さまざまな条件を照らし合わせて施設選びはじっくりと行いましょう。