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コロナ過が高齢者とその家族に与えた影響


2020年1月から日本で初めてコロナ感染者が確認されもう少しで丸二年になります。
昨年はヘルパーからコロナ感染し死亡したとして82歳女性の遺族が提訴したことに衝撃を受けました。
完結に説明すると、訪問に入ったヘルパーが後日、コロナに感染していたことが判明し、その後利用者のコロナ感染が発覚、入院後死亡。必要な安全対策を講じなかったことが原因だったとして、家族が介護事業所を訴えました。最終的に介護事業者には法的な責任はないという内容で和解が成立しましたが、コロナを理由に介護事業者が訴えられたという事実は、介護に携わる人にとって忘れられない事案だと思います。
2021年に入ってからも1月に第3波、4月に第4波、7月に第5波と感染者が拡大しました。12月の現在感染状況は落ち着いていますが、11月下旬に新たな変異株「オミクロン株」が確認され、感染拡大への警戒感が再び高まっています。

今回はコロナが要介護者とその家族に及ぼした影響についてまとめていきたいと思います。

要介護者のコロナ過での過ごし方

在宅の要介護者

ヘルパーからの感染を警戒し、訪問頻度を減らした
コロナ感染を懸念し、デイサービス(通所介護サービス)の利用や外出を控えた
デイサービスが休業になり自宅で過ごした

在宅の要介護者家族

ヘルパー訪問やデイサービスを控えたことにより、介護サービスで受けていた食事・入浴・排泄介護を家族が対応した
遠方の家族は緊急事態宣言等で会いに行くことが懸念された

施設入居者

外出制限や禁止、レクリエーション、季節に合わせたイベントやボランティアが減ったり、中止になった
食事は黙食で距離を取ってすることになった

施設入居者の家族

面会制限や禁止で会えなくなった

コロナ過での在宅と施設入居の日常生活への影響

在宅生活

集団生活ではないため、自宅にいる時間が長いほどクラスターによる感染の危険度は軽減されましが、職員や他利用者が濃厚接触者やコロナに感染したことにより、通っていたデイサービスが休業となり、日常生活に支障が生じた人もいます。デイサービスが休みになったことで外部との交流が減り、自宅に1人でいる時間が長くなり、交流が減ったことで楽しみの減少、認知機能の低下、動かなくなったことによる身体機能の低下が生じたという話もよく聞きます。
デイサービスに通い、受けていた食事・入浴・排泄介助が受けられなくなったため、急遽ヘルパーの訪問依頼をしなくてはいけなくなったが、ヘルパーが見つからず、家族が仕事を休み、介護したという方もいました。
デイサービス休業明けに久しぶりに利用者様に会ったら認知症が進んでいて驚いた、歩くときによくつまずくようになったという話もあります。

施設入居

介護スタッフが施設内にいるため、日常生活に必要な介護はコロナ過前と同様に受けることができたができたので安心した。しかし、レクリエーションが減り、季節に合わせた大きなイベントや外出、ボランティアの訪問が中止されたことによって楽しみが減った。家族とリモートやガラス越しの面会、施設によっては面会全面禁止となり会えなく寂しくなった。集団生活のためクラスターの発生が心配との声もありました。

まとめ


在宅で暮らしている要介護者とその家族には、デイサービスの休業により必要な介助を受けられず、日常生活に支障をきたしたケースや、要介護者の生活に支障が出ないよう家族が介護にあたったりと、大きな影響を及ぼしました。
施設入居者は日常的なケアは通常通り受けられましたが、家族に会えない寂しさ、不安は入居者とその家族には精神的に大きな負担になったことでしょう。
それぞれに影響は違いますが、共通していることは行動を控えたり、制限されたことによってADLやQOLが下がった要介護者が多くいることです。
今回は要介護者やその家族にスポットを当てましたが、コロナ過になり日本中の人が外出を控え、楽しむことよりも感染対策に重きを置いて自粛生活をしてきたと思います。
日本でコロナ感染者が激減した理由は明確にわかっていないようですが、一人ひとり感染対策をし、自粛したことも要因の一つだと思います。
早い所では12月からワクチンの追加接種(3回目接種)が始まりました。このままコロナが終息することを願うばかりですが、もしコロナ感染が再拡大したときに、どう対応するかを家族で事前に話し合っておくとより安心して過ごせますね。

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