高齢者施設それぞれのメリットとデメリットを知っておく重要性
【一人暮らしをしているおばあちゃんが施設に入りたいと言ってきた】
こんにちは。ケアパークのIです。
最近一気に気温が上がり、昼間は4月とは思えないような日が増えてきましたね。
お互い体調管理には気を付けていきましょう。
先日、おばあちゃんが施設へ入りたいと言っているからいいところない?と母から連絡がありました。
おばあちゃんは要支援1、90歳、一人暮らし。ほぼ自分のことは自分でできるし、買い物も母が週1回程度一緒に行けば事足りています。
先日飼っていた猫が亡くなってから、認知症が少し出てきて、同じことを何回か聞き返したりすることはありますが、一人で買い物に行って自分で帰ってくることもできるし、年齢的にも90歳なので仕方ないかなあ。
と私は思っていました。
そんなおばあちゃんが急に施設に入りたいと言ってきて驚きました。
よくよく話を聞いてみると…
認知症になって自分で判断つかなくなった時に施設に入っては身内に迷惑をかけることになる。それはイヤだから元気なうちに最後まで看取ってもらえる施設に入っておきたい。
とのことでした。
【それぞれの施設にメリットとデメリットがある】
現在おばあちゃんが使っている介護サービスはデイケア週1回のみ。週1回デイケアに行っているだけでも
「なんか変なこと言う人(認知症の人)がいるのよ。」「ご飯も自分で食べれなくなってかわいそうだったわ。」と漏らしていたおばあちゃん。
私は、看取りまでみてくれる施設ってことは介護レベルの低い人もいれば、もう看取り状態の人までいる。
基本的には食堂でみんなと食事をとるわけだから、食事介助を受けている人もいれば、認知症で食べ物だと認識できず遊んでしまっている人もいるかもしれない。
その中で毎日3食一緒に食事を食べるんだよ?大丈夫?と…
どうしても施設にこだわるのであれば、介護レベルが高くなったり医療行為が必要になったら転居しないといけなくなるかもしれないけれど、
おばあちゃんと同じぐらいの自立度の高い人が住んでいる施設のほうがいいんじゃない?と話しました。
5年近く介護の現場で働き、ケアパークに入社して100件以上の施設を見てきた私の経験上、軽度の認知症や介護レベルが低い状態の方は同世代ということだけでなく、
自分と似た状態の人とのほうお互い共感ができ競争心も生まれて、仲良くなっている気がします。
介護スタッフの対応や工夫によって重度の方中でも軽度の方がメリハリのある生き生きといした生活を送っている方もたくさんいらっしゃいますが、
軽度の方が話し相手も少なく、部屋にこもってテレビを見て過ごす時間が増え、認知症が進行してしまう。というケースもあります。
一概に看取りまでできる施設に軽度の方が入ることがいけないということではありません。メリットがあればデメリットもあるということです。
そのことを知った上で施設へ入居しないと入居してから、こんなはずじゃなかった。帰りたい。でももう帰る家がない。もうこんなところイヤだと毎日のように電話がある。
などとご本人もご家族も後悔することになってしまうことがあります。
まだまだ悩み中の私のおばあちゃん。口で説明したりパンフレットを見せてもわからないことも多いだろうし、実際施設を見てみるのが一番だと思うので
近々、幅広い介護レベルの方が住んでおり看取りまでできる施設と軽度の方が比較的多く住んでいて自由度の高い施設の2パターンを見学に一緒に行ってこようかと思っています。
【介護は突然必要になることが多い】
私のおばあちゃんのようにまだ判断能力があって身体が動くうちに施設へ。と考える方は少数だと思います。
母は介護に関して全く知識がないので、不安も多いようで色々と相談してきてくれます。
確かに介護に関わる仕事をしていない限り、人生で高齢者施設に関わることってあんまりないですよね。
しかも介護が必要になり、施設へ入ることになることって急なことが多いんですよ。久しぶりに会いに行ったら認知症が進んで部屋が恐ろしいことになっていた。
でもみんな働いてるから自宅での介護は難しい。とか、骨折して入院中に筋力低下で車いす生活になったけどバリアフリーじゃないし、今まで通り一人暮らしさせるのは不安。でも退院期日は迫っている。とか。
急だと焦りますよね。高齢者施設についての知識もあまりなく手探り状態な上に働いている場合だと特に。ご自身の仕事や家庭もありますし。とても大変だと思います。
そんな時にお手伝いさせていただくのが、ケアパークです。高齢者施設に入居検討されている方の状態やご本人やご家族の希望エリア、月額費用をお伝えいただくことで、
弊社のスタッフが数ある施設の中から精査し、施設をピックアップさせていただきます。
一昔前までは施設というと薄暗く病院のような閉鎖的なイメージだったかもしれませんが、今はいろいろな施設ができ、壁紙が部屋によって違ったり、ぱっと見マンションのような作りの施設も多くあります。
けれど、施設に関してあまりいいイメージを持っていない高齢者がまだ多いのが現実だと思います。そんな時にはまず見学に行ってみるのもいいと思います。
今までのお客様でも実際見学に行ってイメージとは違い、明るくてきれいな作りに驚かれた方が多くいらっしゃいました。
【施設以外にもたくさんの選択肢がある】
介護が必要になったからと言って施設という道しかないわけではありません。訪問介護や訪問看護、デイサービスやデイケアなどの在宅介護サービスを利用して自宅で生活することも可能な場合もあります。
24時間建物内に介護スタッフがおり、必要な部分だけ在宅介護サービスを受けることができる施設もあります。
その方の認知症や身体状況、ご家族様やご本人様の意思でいろいろな選択肢があると思います。
施設入居と在宅介護で迷われている方はケアマネージャーや入院中であればソーシャルワーカーさんに相談していただくと助言がいただけると思います。