誤嚥が多い恵方巻に要注意!
年が明けたかと思ったらもう2月ですね。
2月といえば節分ですが、節分にはどんな意味があるかご存じですか?
昔から日本では春は一年のはじまりとされ、特に大切にされ、春が始まる立春の前の日、つまり冬と春を分ける日である2月3日が節分となっています。
立春の前日にみんなが健康で幸せに過ごせますようにという意味を込めて、悪いものを追い出すための「豆まき」や、その年の恵方を向いて願い事を思いながら一言も話さずに「恵方巻」を食べることを多くの方がされたことがあると思います。
しかし健康と幸せを願うはずの節分に多発しているのが高齢者による誤嚥事故です。誤嚥事故というとお餅が思い浮かぶ人が多いですが、恵方巻による誤嚥事故も同じぐらい多く起こっています。
その誤嚥原因の多くは海苔にあると言われています。
海苔は乾燥しているときはぱりぱりしていますが、湿気を含むとなかなか噛み切れなくなり、無理に飲み込もうとして誤嚥事故につながってしまうことが多いそうです。
今回は高齢者も安全に恵方巻を食べられる工夫をご紹介していきます。
恵方巻の具材
恵方巻には、縁起のいい具材を7種類入れるのが一般的ですが「7種類でないダメ、この具材でないとダメ」というルールはありません。
しいたけ、うなぎ、かんぴょう、高野豆腐、桜でんぶ、伊達巻、きゅうりなどが思い浮かぶ方が多いと思いますが、種類にこだわらず好きなもの、食べやすい食材で構いません。
心配のある方には嚙み切れる食材をおすすめしますが、かんぴょうなどの乾物やしいたけ煮を使用する場合は、噛み切れないことが多い為、一口大に切っておくといいでしょう。
噛み切れにくい海苔
通常1枚海苔で巻くことが多いですが、高齢者の場合噛み切れない可能性があります。
そのため海苔は、噛み切りやすい韓国海苔や、細かくちぎってすしの表面にまぶすとよいでしょう。また、太く巻かず細巻にするというのも一つの方法です。
海苔の代わりに縁起のいい黄色の薄焼き卵を使うのもおすすめです。今年は寅年なので、薄焼き卵で巻いた太巻きにカットした海苔を貼って虎柄に!なんていうのも楽しめますね。
食べやすい大きさに切り分け
恵方巻自体を食べやすい大きさに切るのもおすすめです。
縁起を気にする人には、切るのは縁起が悪いと思われるかもしれませんが、考え方によっては切るということは「悪運が切れる」と考えることもできます。食べやすい大きさに切って(悪運を切って)おいしくいただきましょう。
2022年の恵方は「北北西」
今回は恵方巻を安全に食べる工夫をご紹介しました。
ご紹介した工夫以外に、水分を取りながら食べることもおすすめです。適度に水分を取りながら食べることで、口の中がうるおって飲み込みやすくなり誤嚥のリスクを減らせます。伝統や縁起は大切ですが、健康で幸せに過ごせるように願いを込めて安全に節分を楽しみましょう。